​あらすじ

大学で民俗学の教鞭を執る鳳 武守（おおとりたけもり）は、助手の和島 聡（わじまさとし）と共に取材旅行の帰り道、霧に呑まれ見知らぬ山道に迷い込んでしまう。朽ちた道の駅に逃げ込むと、そこで同じく迷い込んでいた神代 真結（かみしろまゆ）と出会う。

霧による視界不良で運転もできず、電波も届かないせいで現在地もわからない。動けずにいる中、小椋 明久（おぐらあきひさ）という医師を名乗る男性の導きで、三人は山間の小さな村
「三輪村（みわむら）」へと案内される。

こうして三人は、村に隠された秘密を巡る、数奇な伝承の世界へと足を踏み入れることとなる。

まるで、深い霧の魔物に飲み込まれるように――

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